キングカズはなぜ引退しないのか
三浦知良選手のプロフィール情報
キングカズこと三浦知良選手は、2025年時点で58歳、来季には59歳で迎えるシーズンでも現役続行の意思を示しています。
JFLアトレチコ鈴鹿でのシーズンはケガもあり出場機会こそ多くありませんでしたが、試合後には「どんなことがあっても諦めずに前を向いてはい上がる」と話し、プロ41年目に向けて自主トレを行う考えを明かしています。
年齢やパフォーマンスへの批判がある中でもプレーを続ける背景には、サッカーへの情熱、これまでのキャリアの物語、そしてクラブやファンからの「必要とされ続けている」という実感が重なっていると考えられます。
三浦知良選手が59歳でJ復帰の可能性は
2025年11月30日には、J3福島ユナイテッドFCがカズの獲得に動いていることが報じられ、59歳シーズンにJリーグへ復帰する可能性が浮上しました。
アトレチコ鈴鹿は入れ替え戦で敗れて地域リーグ（東海1部）への降格が決まり、横浜FCからの期限付き移籍期間は2026年1月までとなっているため、カズの去就は改めて注目を集めています。
福島ユナイテッドはJ2昇格を目標に掲げるクラブで、補強の「目玉」としてカズにオファーを出したとされており、集客や話題性だけでなく、若手への影響力やクラブブランド向上といった面での期待も大きいと見られます。
実際にどこまで出場機会を得られるかは別として、福島のような地域密着クラブにとっては、カズの加入はスタジアム集客、スポンサー、メディア露出の面で大きな後押しになり得るので、クラブ目線ではリスクもあるがリターンも大きい賭けと言えるでしょうね。
キングカズが引退しない主な理由
三浦知良選手が「引退しない理由」として語られているものは複数ありますが、よく整理すると大きく五つにまとめることができます。
①ワールドカップをめぐる挫折経験から生まれた「意地」で、代表落選という終わり方に納得できない気持ちが、今もチャレンジ精神を支えているとされています。
②指導者や解説者などの道にあまり興味を示さず、「自分は選手でありたい」という意識が強いため、引退後の姿が明確にイメージできないことです。
③カズには広告塔としての大きな価値があり、在籍クラブは観客動員やスポンサー面でメリットを得られるため、毎年何らかのオファーが生まれ続けています。
④俳優や格闘家として活動する息子たちを含め、家族やファンに「戦い続ける背中」を見せたいという思いがあるとされ、バラエティ番組を通じて語られた浜田雅功さんとの「約束」もモチベーションの一部として話題になりました。
⑤「サッカーが好きで、今は辞める理由が見つからない」という感覚で、本人もインタビューで、情熱が続きオファーがある限りプレーしたいという趣旨の言葉を繰り返し述べています。
まとめ
キングカズこと三浦知良選手が、58歳（来季59歳）になっても現役を続けているのは、「年齢を超えた情熱」と「周囲からの必要性」が両立している、極めて稀なケースだと言えます。
三浦選手はJFLアトレチコ鈴鹿でケガに悩まされながらも「諦めず、はい上がる」と語り、プロ41年目に向けて自主トレ継続の姿勢を見せており、サッカーそのものを生き方として捉えていることがうかがえます。
一方で、鈴鹿の地域リーグ降格と横浜FCとの契約満了のタイミングで、J3福島ユナイテッドFCが59歳シーズンの「J復帰オファー」を出したと報じられたことで、カズの価値はプレーだけでなく、集客・スポンサー・メディア露出、そして若手への影響力を含めた「クラブ全体への貢献」として再評価されています。
クラブ側にとってはリスクもある一方で、地域密着クラブが一気に全国的な注目を集められる大きな賭けでもあり、福島がJ2昇格を目指す中で、その存在を「補強の目玉」として位置づけているのも納得できるところです。
三浦選手が引退しない理由は、ワールドカップをめぐる挫折から生まれた「意地」、引退後の道がイメージしづらいこと、広告塔としてのビジネス的価値、家族や浜田雅功さんとの約束など人間関係からくるモチベーション、そして何より「サッカーが好きで、辞める理由がない」というシンプルな本音に集約されます。
年齢だけを見れば「もう十分では」と感じる人もいますが、毎年どこかからオファーが届き、クラブもファンも「まだ必要だ」と見ているからこそ、前例のないキャリアが続いているとも言えます。
この状況は、単に一人のレジェンドの延命ではなく、「好きなことをどこまで続けられるのか」「年齢とどう向き合うのか」という普遍的なテーマを投げかけています。
「数字だけ見たらもう十分、でもここまで来たら最後まで見届けたくなる」という感覚こそが、多くの人がキングカズに抱いている正直な思いではないでしょうか。
最後までお読みいただきありがとうございました。
